イスラエル国防省が3DプリントUAVのテストフライトに成功

イスラエル国防省が、3DプリントUAV(Unmanned Aerial Vehicle, 無人航空機)のテストフライトに成功した。イスラエル国防省航空技術局のプロジェクトとして開発された「スカイスプリンターUAV」は、メタル、ナイロン、カーボンなどの素材で作られた26点のパーツで構成されている。スカイスプリンターUAVの大きさは全長1.65メートル、翼幅1.5メートル、離陸重量7キログラムとなっている。

イスラエル国防省によると、3DプリンターでUAVを製造するというアイデアは、イスラエル国防省航空技術局長のナタ・ブラム氏が発案したという。ブラム氏は、SLS3Dプリンターを使うことで製造時間が短縮でき、その結果現場からのフィードバックを速やかにプロダクションラインに反映できると考えたという。ブラム氏は、「新たな製造能力と、いくつものアドバンテージが得られる結果になりました」とコメントしている。

例えば、UAVの搭載重量を増やす必要が生じた際、翼のデザインを変更して離陸重量を増やすなどのカスタマイズができるとしている。

3DプリンターでドローンなどのUAVを製造する機運は世界的に高まっているが、完全3DプリントされたUAVが開発されたのは、このケースが世界初と見られる。