アメリカの製造サービス企業のジャビルが、ルノーF1チームに3Dプリントパーツを供給するとして話題になっている。現在開催中のRAPID2019で同社が明らかにした。
発表によると、ジャビルは同社のグローバルネットワークで保有する3Dプリンターを使い、ルノーF1チームのレーシングカーの消耗部品などを製造・供給するという。ジャビルは、世界26カ国の100施設で200台の工業用3Dプリンターを保有している。
ジャビルのデジタルマニュファクチャリング担当副社長のジョン・ダルチノス氏は、「アディティブ・マニュファクチャリング技術でパフォーマンスを向上させるというルノーF1チームの戦略に加わることに興奮しています。我々のグローバルサプライチェーンとスケールプロセスは、レーシングカーに搭載する各種の部品を記録的な速さで提供することを可能にするでしょう」とコメントしている。
レーシングカーのパーツづくりに3Dプリンターを活用する機運は他でも高まっている。
F1チームだけでもマクラーレンがストラタシス3Dプリンターを導入している他、ウィリアムズもEOSの3Dプリンターを導入している。
ジャビルは1966年設立、フロリダ州セントピーターズバーグに拠点を置く製造サービス企業。フロリダ州タンパベイ地区では最大規模の企業で、全世界28国に100か所の工場を所有し、従業員17万人を雇用している。