http://www.3ders.org/articles/20190405-3d-printed-rocket-maker-relativity-signs-contract-with-telesat-for-launching-leo-constellation.html
ロサンゼルスに拠点を置くロケット開発ベンチャー企業のリラティビティ(旧社名リラティビティ・スペース)が、カナダの衛星通信事業者のテレサットと、同社初となる通信衛星打上げ契約を締結した。リラティビティの3Dプリントロケット「テラン1」を使い、テレサットのLEO通信衛星を打ち上げる。
リラティビティのティム・エリスCEOによると、テラン1の打上げコストは1,000万ドル(約11億円)で、最大1,250キログラムの衛星を打上げることができるという。テラン1の打上げコストは、競合企業の三分の一程度だとしている。
テレサットはカナダのオンタリオに拠点を置く衛星通信事業者。衛星通信事業者としては世界四番目の大きさで、現時点で13機の衛星を運用し、テレビ放送や衛星インターネットサービスなどを主にアメリカとカナダの顧客向けに提供している。
リラティビティは別のロケットベンチャー企業のブルーオリジンとスペースX出身のティム・エリス氏とジョーダン・ヌーン氏が共同で立ち上げた。同社は現在、従業員14人規模で全長27メートルのロケットを製造している。現在のところ、同社は2020年にロケットの初打ち上げを予定している。