https://3dprintingindustry.com/news/relativity-space-planning-use-stargate-3d-printer-make-rockets-mars-122964/
ロサンゼルスに拠点を置くロケット開発ベンチャー企業のリラティビティ・スペースが、3DプリントロケットエンジンAeon1の噴射試験映像を公開した。映像はミシシッピ州にあるNASAの巣テニス宇宙センターで撮影された。
独自開発したメタル3Dプリンターで製造されたAeon1は、わずか三つのパーツで構成されている。従来型のロケットエンジンは1千点以上のパーツを使って構成されているが、パーツ数を減らす事で製造時間を従来の六分の一に削減出来たという。
また、3Dプリンターでロケットエンジンを製造する事でロケットの打上げコストも大きく削減出来るとしている。リラティビティ・スペースでは、今後数年以内に打上げコストを1憶ドル(約113憶円)から1千万ドル(約11憶3千万円)程度にまで削減するとしている。
リラティビティ・スペースは独自のメタル3Dプリンターメーカーを火星へ持ち込み、火星でロケットエンジンを製造する計画も立てているという。
リラティビティ・スペース社は別のロケットベンチャー企業のブルーオリジンとスペースX出身のティム・エリス氏とジョーダン・ヌーン氏が共同で立ち上げた。同社は現在、従業員14人規模で全長27メートルのロケットを製造している。現在のところ、同社は2020年にロケットの初打ち上げを予定している。