サンフランシスコの夫婦死亡事故はレーザーカッターが原因か? http://www.dailycal.org/2017/01/30/cause-of-death-for-berkeley-couple-still-undetermined-despite-media-reports/

先々週サンフランシスコ近郊の町バークレーで発生したロジャー・モラシュさん(35歳)とバレリー・モラシュさん(32歳)の一酸化炭素中毒による死亡事故は、3Dプリンターではなくレーザーカッターが原因である可能性があるとアメリカの3Dプリンター専門メディアが伝えている。

マサチューセッツ工科大学の卒業生であった二人は自宅兼オフィスのアパートにFDM方式の3Dプリンターとレーザーカッターを設置し、研究用実験モデルの作成などに利用していた。事故発生直後、現地新聞メディアは二人が使用していた「レーザー3Dプリンター」から発生した一酸化炭素が二人を死に至らしめたと報道していた。

しかし、二人が使用していたのはFDM方式の3Dプリンターで、「レーザー3Dプリンター」ではなかったと3Dプリンター専門メディアは伝えている。

一般的なFDM方式の3Dプリンターは素材にPLAやABSなどのポリマー系樹脂を使うが、特にABSを使う場合、プリント時にパーティカルと呼ばれる有毒物質が放出される可能性があると一部の研究者が指摘している。一方、プリント時に一酸化炭素が発生するとする事象はこれまでに確認されていない。

二人の解剖は既に終わっており、現地警察は解剖レポートを入手しているものと推察されるが、内容についてはこれまでに公表されていない。