アメリカのベンチャー企業が3Dプリント・ポストプロセス事業を開始 http://postprocess.com/products-wastewater-milli.php

アメリカのベンチャー企業が3Dプリント・ポストプロセス事業を開始する。

事業を開始するのはニューヨーク州バッファローに拠点を置くポストプロセス・テクノロジーズ。同社創業者ダニエル・ハッチンソン氏は退役軍人で、ある防衛産業企業を訪問した際に3Dプリンターで製造された部品のクリーニングと研磨のニーズがある事を知らされ、事業の立上げを思いついたという。

3Dプリンターで製造されたバーツには通常、サポート材やラフトと呼ばれる補助部品が使われる。それらの補助部品は造形完了後取り外されるが、しっかりとクリーニングされていないケースも多い。ポストプロセス・テクノロジーズは3Dプリンターで製造されたパーツにクリーニングと研磨などを施し、後工程作業全般を引き受ける。

ポストプロセスには独自開発したソフトウェア、化学薬品、ハードウェアが使われる。対象となる部品は金属とプラスチック。最大3フィート(約91センチメートル)の大きさの部品まで扱えるという。請負価格は
1500ドル(約17万5千円)から150,000ドル(約1,750万ドル)程度としている。

なお、同社の立上げにはバッファロー大学のベンチャー支援プログラム START-UP NY経済開発プログラムが使われた。

3Dプリンターで製造された部品に後工程を施す事業の立上げは世界初と見られる。同社の今後の展開を多くの業界関係者が注目している。