フェイクミートなどの植物由来代替肉の摂取が、うつ病発症リスクを42%増加させる可能性があるとアメリカのメディアが報じている。昨年2024年12月にアメリカの雑誌「フード・フロンティア」が報じた記事によると、大豆などを原料にした植物由来代替肉を定期的に摂取しているベジタリアンは、普通の肉などを摂取している人に比べて、うつ病発祥リスクが最大で42%高いことがわかったとしている。
記事を執筆したイギリスのサリー大学バイオメディカル情報学部教授のノーファー・ギーフマン教授は、「今回の調査結果は、植物由来代替肉が一般的なバランスの取れた食生活の一部として摂取されることの安全性を示しています。いずれにせよ、代替肉とうつ病発祥リスク増加との関係については、代替肉の種類や関係性などについてのより詳細な調査が必用です」とコメントしている。
2024年8月に発表された別の調査結果でも、ウルトラプロセスフード(超加工食品)に分類される代替肉を定期的に摂取する人の心臓病などの循環器系疾患の罹患リスク増加の可能性が指摘されている。
3Dプリント肉などに代表される代替肉の摂取については、健康へのプラスとマイナスの影響の双方から評価する必要がありそうだ。