バイオ3Dプリンターで作成された3Dプリント肝細胞が、ノースロップグラマンの輸送ロケットでISSへ輸送されるとして話題になっている。アメリカ現地メディアの報道によると、第21回目となるノースロップグラマンの宇宙輸送船で打上げられるはウェークフォレスト再生医療研究所のアンソニー・アタヤ教授らが作成した再生肝細胞。無重力の宇宙空間で各種の観察実験などが行われるとしている。
ロケットの発射打上げ予定は現地時間の2024年8月3日で、今回の打上で生活物資などを含む総重量920キログラムの物資と共にISSへ輸送される。
肝臓は多臓器に比べて大きく、構造も複雑であるため特に再生が難しい臓器とされる。研究チームはDLPプリンターで細胞ブロックを3Dプリントし、肝臓の自然な構造に近づけないか研究を重ねてきた。アタヤ教授は、今回の実験の主な目的の一つは、重力が肝臓の形成や機能にどのような影響を与えるを調査することだとしている。
NASAでは、ロケット打上げの模様をアメリカ現地時間の2024年8月3日午前11時(東部標準時間)からNASA+、NASAテレビジョン、YouTubeなどを通じて現地からライブ中継する予定。