全世界の歯科3Dプリンティング市場が2030年に210億ドル規模へ成長

全世界の歯科3Dプリンティング市場が、2030年に210億ドル(約3兆660億円)規模へ成長すると予想したレポートが公開された。アメリカの市場調査会社ヴァンテージ・マーケットリサーチがまとめたレポート「歯科3Dプリンティング市場:グローバルインダストリーアセスメント&市場予測」は、2022年時点の全世界の歯科3Dプリンティング市場を26億ドル(約3796億円)規模と見積もり、今後年率29.9%の高い成長率で成長を続け、2030年に同規模へ到達するとしている。

歯科3Dプリンティング市場における成長セクターとしては、矯正用アライナーなどの歯科矯正用医療機器の製造に加え、クラウン、ブリッジ、入歯などの製造が市場拡大を牽引するとしている。また、価格4万ドル(約584万円)から10万ドル(約1460万円)程度の歯科医療用3Dプリンターの歯科クリニックでの導入が一般化し、歯科医療3Dプリンターの利用が大きく広がるとしている。

エリア別では北米市場の市場成長率が最も高く、市場拡大を牽引するとしている。また、アジア太平洋地域の成長率も高く、日本市場とオーストラリア市場が市場拡大を牽引するとしている。

歯科3Dプリンティング市場における主なプレーヤーとしては、ストラタシス、スリーディーシステムズ、エンビジョンテック、DWSシステムズ、レニショー、フォームラブズ、プロッドウェイズ、SLMソルーションズ、カーボン、EOSなどを挙げている。