全世界の歯科医療3Dプリンティング市場が2033年に219億ドル(約2兆9565億円)規模に拡大すると予想するレポートが公開された。アメリカの医療市場調査会社のファクトMRがまとめたレポートによると、2023年度で30億ドル(約4050億円)程度と推定された全世界の歯科医療3Dプリンティング市場は、今後年率22%の成長率で成長を続け、2033年までに同規模に達すると予想している。
同レポートは、虫歯や歯周病などの患者の世界的な増加と、高度な歯科医療を求める医療ニーズの拡大が、歯科医療3Dプリンティング市場の拡大を牽引するとしている。
WHOが行った調査によると、2022年時点で世界の35億人が何らかの歯科疾患を抱えているという。また、20億人が恒常的に虫歯に苦しんでいるという。
全世界のエリア別には、アメリカとカナダで構成される北米市場が世界全体の約35%のシェアを占め、世界最大の市場となると予想している。また、市場の伸び率ではヨーロッパ市場が特に高く、中でもイギリスとドイツが高い成長性を示すとしている。
3Dプリンターのタイプでは、SLA方式の3Dプリンターが全体の50%程度を占めるとしている。