アメリカ軍が3DプリンターでフェイスマスクやフェイスシールドなどのPPEを製造

アメリカ軍が3DプリンターでフェイスマスクやフェイスシールドなどのPPE(Personal Protective Equipment)を製造している。

米海軍と海兵隊は、アメリカ合衆国連邦緊急事態管理庁(FEMA)の要請のもと、3Dプリンターでフェイスシールドを製造している。製造にはアメリカ最大規模のモノづくり系業界団体のアメリカ・メイクスが協力しているという。製造されたフェイスシールドはFEMAを通じ、各地の医療機関へ提供される。

米空軍も3Dプリンターを使い、フェイスシールドと再利用可能なN95フェイスマスクを製造している。米空軍のジョナサン・バー曹長は、「(コロナウィルスと戦っている)最前線の医療関係者に実際に使ってもらい、問題がないか確認しながら作っています」とコメントしている。

米空軍はさらに、通常はパラシュートの補修に使っているミシンを使い、N95マスクを製造している。現時点では一日200個のマスクを製造しているが、今後製造量をさらに増やすとしている。

新型コロナウィルスの感染拡大が続くアメリカでは、多くの人が3Dプリンターを使ってPPEを製造し、医療機関へ供給している。多くのケースでPPEの3Dモデルをオープンソース化し、共有しながらPPEを製造している。

本記事執筆時点でのアメリカの新型コロナウィルス感染者数は42万人を超え、死亡者数は1万4千人に達している。現時点において、感染収束の兆しはまったく見えていない。