HPがフェイスシールドなどのPPEの製造を開始

HPがフェイスシールドなどのPPEの製造を開始した。現地時間の先週火曜日にHPが発表したところによると、HPは自社の3Dプリンターを使い、医療現場で不足しているフェイスマスク、フェイスマスク用アジャスター、医療用フェイスマスクなどの製造を開始したという。HPはまた、同社の3Dプリンターユーザーに向けてPPEの3Dモデルを公開し、PPE作りを開始するよう促している。

HPによると、これまでに1000個のPPEが3Dプリンターで製造され、地元の医療機関へ提供されたという。

HPのパートナー企業のマテリアライズも、新型コロナウィルス感染防止用ハンドフリー・ドアオープナーの3Dモデルを公開し、自由に3Dプリントできるようにしている。

新型コロナウィルスの世界的な感染拡大が続く中、医療現場ではフェイスシールドなどのPPEの不足が深刻化している。それに対し、3Dプリンターを使って各種のPPEを製造し、医療現場へ供給しようという機運が世界的に高まっている。一方で、アメリカ食品医薬品局(FDA)は、3Dプリンターで製造されたフェイスマスクなどについて、多くのケースでFDAが求める機能上の水準を満たしていないとする見解を示している。