コロラド大学が3Dプリンティング・リサイクルプロジェクトを開始したとして話題になっている。コロラド大学ボーダー校エンジニアリング先端科学応用学部の研究チームが始めたプロジェクトは、主にFDM方式の3Dプリンターなどで排出される廃棄物を収集し、リユース可能な素材へリサイクルするというもの。同大学内で使われる3Dプリンターが大量の廃棄物を生み出していることに問題意識を持った学生らの発案で立ち上がったという。
プロジェクトでは、コロラド大学内で使用されているFDM3Dプリンターが生み出すPLAフィラメントのウェイストなどを集めてリサイクルし、希望する学生などへ無料で配布している。
同プロジェクトは大学内でも注目を集め、同大学の2025年度キャンパスサステナビリティサミットで一等賞を獲得した。
エンジニアリング先端科学応用学部のカイ・エイミー学部長は、「このプロジェクトがエキサイティングなのは、問題を発見し、それを解決しようという学生たちのアイデアから立ち上がったことです。彼らのクリエイティビティとメンターシップは、資源を無駄にせずに未来を築き上げることが出来るという事実を、次世代のエンジニア達に伝えることになるでしょう」とコメントしている。