ケンタッキーフライドチキンが3Dプリント・チキンナゲットの提供を開始

ケンタッキーフライドチキンが3Dプリント・チキンナゲットの提供を開始する。ロシアのベンチャー企業の3Dバイオプリンティング・ソルーションズと共同で開発したもので、モスクワ市内の店舗で今年秋から提供を開始する。

ケンタッキーフライドチキンのプレスリリースによると、3Dプリント・チキンナゲットは、同社の「未来レストラン計画」に基づいて開発されたもので、2019年にリリースされたプラントベースド・チキンに続くもの。2019年のプラントベースド・チキンは、南カリフォルニアの50店舗で提供され、ヒット商品となった。

3Dバイオプリンティング・ソルーションズによると、3Dプリント・チキンナゲットは、鶏肉の細胞と植物性素材を原料にしていて、一般的な鶏肉よりもエコフレンドリーでクリーンだとしている。また、鶏肉と同じ元素構造を持つため、味や食感が鶏肉とほぼ変わらないとしている。

植物性の原料を使って3Dプリンターで代替肉を製造する機運は世界的に高まっている。イスラエルのベンチャー企業のリデファイン・ミートも、年内に3Dプリント・ミートの飲食店への供給を開始するほか、代替肉製造用3Dプリンターの出荷を2021年から開始するとしている。環境保護のトレンドの高まりをうけ、代替肉と代替肉製造用3Dプリンターの需要が、今後も拡大してゆくと予想される。