ドイツの化学メーカーのコベストロが、3Dプリンティング用ハイパフォーマンスポリマーをリリースした。現地時間の今週ドイツで開催されたformnext 2019で公開した。
アディジー(Addigy)のブランドネームでリリースされたのはポリカーボネート、サーモプラスチック・ポリウレタン、ポリウレタン樹脂などの素材。いずれも高い耐久性、フレキシビリティ、耐化学性を持ち、特に自動車産業、医療、コンスーマーエレクトロニクス、スポーツ、レジャーなどの領域での利用が想定されている。素材はフィラメント、パウダー、樹脂などで提供される。
コベストロのアディティブ・マニュファクチャリング部門責任者のパトリック・ロッソ氏は、「今回の革新的な開発により、我々自身を問題解決者としてポジショニングするのみならず、よりアップスケールされた生産プロセスのための信頼できるサプライヤーとしてのポジショニングが得られると思います」とコメントしている。
コベストロは、ポリウレタンやポリカーボネートなどの主に取り扱う化学メーカー。レーファークーゼンに拠点を置き、世界30カ国で製造、市場に供給している。日本でもコベストロジャパン株式会社が営業を展開しているほか、住友化学工業との合弁企業の住化コベストロウレタン株式会社なども傘下に収めている。