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カナダのスタートアップ企業が、ウッドベースのバイオプラスチックフィラメントを開発したとして話題になっている。
開発したのはカナダのアドバンスド・バイオカーボン3D社。同社によると、同社のバイオプラスチックフィラメントはポプラの廃材を原料に、植物由来プラスチックと混ぜ合わせて作られているという。また、一般的なバイオプラスチックよりも耐久性と耐熱性に優れていて、エンジニアリンググレードの完成品部品製造などに適しているという。
バイオプラスチックの大きな利点は、元来地上にある植物を原料とするため地上の二酸化炭素の増減に影響を与えないカーボンニュートラルの性質を持っている点にある。アドバンスド・バイオカーボン3Dのキム・クラッセン氏は、「我が社のバイオプラスチック製品はカーボンネガティブであり、大気中の温室ガスを削減する機能を持っています。すべての原料がサスティナブルで再生可能な天然由来物で作られているからです」とコメントしている。
アドバンスド・バイオカーボン3Dは現在バイオプラスチックフィラメントの量産化を進めていて、今年の第一四半期内に正式に販売を開始したいとしている。
アドバンスド・バイオカーボン3Dは2016年設立。フランスの世界的アクセラレーターのハロー・トゥモローが選ぶ世界最先端テクノロジー・スタートアップ企業500社にも選ばれている。