https://3dprintingindustry.com/news/e3d-online-and-victrex-develop-new-paek-material-for-additive-manufacturing-137460/
イギリスの企業がFDM3Dプリンター用PAEKフィラメントを開発した。
開発したのは3Dモデルマーケットプレイス運営のE3Dオンラインと、ランカシャーに拠点を置く高機能ポリマーメーカーのビクトレックスの二社。PAEKフィラメントを開発するのは世界初と見られる。
PAEKはビクトレックスが開発した高機能ポリアリルエーテルケトン製品のひとつ。軽量で高い強度を持つため、各種の産業分野で幅広く活用されている。PAEKフィラメントのリリースについてE3Dオンラインのヘッドエンジニア・ロリー・ヤング氏は、「PAEKは、特に航空宇宙産業において極めて破壊的な存在になる可能性を有しています。高い強度と耐化学性は、既存のアルミニウム部品などをリプレースする可能性があります。また、PAEKはコスト的にも十分な優位性を有しています」とコメントしている。
ビクトレックスは、PAEKフィラメントの製造に二年をかけ、各種の改良を施したという。また、PAEKフィラメント製造プロジェクトには、エアバスグループ、エクスター大学アディティブ・レイヤー・マニュファクチャリング研究所なども参加したという。
なお、PAEKフィラメントは9月25日と26日にバーミンガムで開催されるTCTショーで展示される予定。