新型コロナウィルスの感染拡大により、世界各地のアディティブ・マニュファクチャリング関連イベントが中止に追い込まれている。
世界最大規模のアディティブ・マニュファクチャリング関連団体のアディティブ・マニュファクチャリング・ユーザー・グループが、今月22日から26日までの日程で開催を予定していた年次会議を中止したほか、米カリフォルニア州アナハイムで開催予定だったラピッド+tct2020も来年までの延期となった。
開催中止を決めたラピッド+tctのスティーブ・プレイリスCOOは、「(アディティブ・マニュファクチャリング業界コミュニティの)健康と安全こそがもっとも守られるべきものです。業界を代表するイベントとして、ラピッド+tctはコミュニティを形成しています。出展予定者やパートナー企業と慎重に協議した結果、展示会の開催を中止し、来年まで延期することとしました」と説明している。
また、感染拡大が続くスペインで開催が予定されていたアディティブ・マニュファクチャリング関連展示会のADDIT3Dも11月の開催へ延期された。同じく感染拡大が続くドイツで開催が予定されていたラピッド・テック展示会も来年の開催へ延期された。
現時点での全世界の新型コロナウィルス感染症患者数は18万人を超え、イタリア、イラン、スペインなどを中心に感染拡大が続いている。今のところ収束の兆しは見えていない。