ニコンが2026年3月期決算が850億円の最終赤字に

大手光学機器メーカーのニコンが、2026年3月期決算が850億円の最終赤字になるとの見通しを示した。ニコンが最終赤字を計上するのは五年ぶりで、赤字額としては過去最大になる。主力のデジタルカメラ事業が伸び悩む一方、買収したメタル3Dプリンター事業ののれん代償却費用などが全体の足を引っ張った。

ニコンは、2026年3月期の売上収益(一般の売上高に相当)を6750億円、営業損益は1000億円程度の赤字を見込んでいる。

ニコンは、2023年に約800億円を投じてドイツのメタル3DプリンターメーカーのSLMソルーションズを買収、以後ニコンSLMソルーションズのブランドで事業を展開してきた。メタル3Dプリンターは主力のデジタルカメラや半導体製造設備に続く新たな収益源として期待されたが、当初の期待には応えられなかった結果となった。

ニコンは、2021年にもアメリカのメタル3Dプリンターメーカーのモーフ3Dを買収している。モーフ3Dは2013年設立。ロサンゼルス近郊の街エル・セグアンドに拠点を置き、独自開発したメタル・アディティブ・マニュファクチャリングシステムを航空宇宙や自動車などの産業セクターに供給している。