ビヨンド・ミートの株価が1ドル台を割る

アメリカの大手代替肉メーカーでNASDAQ上場のビヨンド・ミートの株価が1ドル台を割った。ビヨンド・ミートの株価はアメリカ現地時間の2025年12月23日に1ドルを割り、0.97ドルまで下落した。その後一進一退の動きが続き、12月26日に0.93ドルに値下がり、本年度最終取引日となる12月29日には0.86ドルで取引を終えた。

ビヨンド・ミートにおいては、先日2025年12月18日にジョヴィ・ルオ副社長兼監査役が辞任するなど混乱が続いている。ルオ副社長兼監査役の辞任は、投資家にビヨンド・ミートの内部統制崩壊の兆しとして映っている可能性が高いとあるアナリストは指摘している。

また、ビヨンド・ミートがこれまでに実施した債務の株式への交換や転換社債の株式転換による株価希釈の影響を危惧する声もある。特に2027年に償還期限を迎える社債の多くを株式に転換したことにより、株式市場における同社株価の理論値が大幅に下がったと指摘する声が少なくない。

2025年度はビヨンド・ミートにとって困難な年となったが、来る2026年も逼迫する資金繰りと、何よりも慢性的な経常赤字から脱却できるかが問われる年になるのは間違いなさそうだ。