Velo3Dが米国防省から3260万ドル規模の契約を受注

アメリカの大型3DプリンターメーカーでNASDAQ上場のVelo3Dが、米国防省から3260万ドル(約50億5300万円)規模の契約を受注したとして話題になっている。アメリカ現地メディアの報道によると、Velo3Dが受注したのは米国防省が進めているプロジェクト・フォージの一部で、既存のマニュファクチャリングプロセスにおけるボトルネックの抽出や、アディティブ・マニュファクチャリングによる製造サプライチェーンの構築を行うもの。

Velo3Dは今後、アメリカ海軍と共同でアディティブ・マニュファクチャリング・コンポーネントの製造などを行うとしている。

米国防省防衛技術局のデレク・マクブライド氏は、「Velo3Dのようなインダストリアルパートナーとコラボレートし、クリティカルな物資調達の現場にアディティブ・マニュファクチャリング・ソルーションを提供できることを嬉しく思います。防衛技術局が直面しているもっとも難しい問題に取り組み、アメリカの防衛力基盤をさらに強固にしてゆきます」とコメントしている。

Velo3Dは、今年2025年1月に米インディアナ州インディアナポリスに拠点を置くアディティブ・マニュファクチャリング用メタルパウダーメーカーのアレイド・アディティブに買収され、同社傘下で経営再建を図っていた。同社は今年2025年11月にQTCQXベスト・マーケットからNASDAQへ再上場を果たしている。