スウィンバーン工科大学発医療3Dスタートアップ企業が580万ドルの資金調達に成功

オーストラリア・スウィンバーン工科大学発の医療3Dスタートアップ企業が、580万ドル(約8億5260万円)の資金調達に成功したとして話題になっている。

資金調達に成功したのは同大学の学生らが立ち上げたスタートアップ企業のH3D。H3Dは3Dプリンターで出力するためのAIベースの3Dデザインソフトウェアを開発している。H3Dのソフトウェアは、すでに補聴器メーカーや歯科医療機器メーカーなどで採用されている。

投資したのはベンチャーキャピタルのシグニフィカント・ベンチャーズを筆頭とする投資シンジケート。スウィンバーン大学も投資に参加している。バリュエーションなどの投資の詳細については明らかにされていない。

H3Dは、スウィンバーン大学が2018年に始めた研究プロジェクトが母体となったスタートアップ企業。元々は同大学のフィリップ・キンセラ教授が開発したヒアリングエイド用デバイスのデザインソフトウェアをプロトタイプにしている。

スウィンバーン大学は、オーストラリア・ビクトリア州メルボルンにある公立大学。2001年にオーストラリア初の起業家大学院大学を設置するなど、起業家育成に熱心な大学であることで知られている。