ナノ・ディメンションの子会社で現地時間の先週米テキサス州の裁判所に連邦破産法11条を申請し、経営破綻した3Dプリンターメーカーのデスクトップメタルが併せて申請していた同社子会社ExOneのAnzuパートナーズへ売却を、裁判所が承認した。これにより、ExOneのドイツ法人ExOne GmbHと日本法人ExOne株式会社の事業継続が確定した。
Anzuパートナーズへ売却後、ExOne GmbHとExOne株式会社は、いずれも同一社名・ブランドで事業を継続する。
ExOne GmbHのマネージングディレクター、エリック・ベイダー氏は、「ExOneは設立された1995年以来、主にキャスティングの世界における工業3Dプリンティングソルーションを提供するというミッションを追求し続けてきました。我々のバインダージェット・サンド3Dプリンティングは世界でもっとも信頼されたシステムであり、世界中にユーザーを抱えています。今後もデジタルキャスティングの未来をドライブし続けてゆけることにとてもエキサイトしています」とコメントしている。
デスクトップメタルは、2021年11月にNASDAQに上場していたExOneの株を5億7500万ドル(約845億円)で買取り、子会社化していた。デスクトップメタルはこれまでにオペレーティングキャッシュフローの枯渇により事業継続が困難となり、現地時間の2025年7月25日までにすべての事業活動を停止し、テキサス州の裁判所に連邦破産法11条を申請していた。