フランセス・アデル・ポッシュ氏がBCN3Dを救済、事業継続か

スペインの大学教授で起業家のフランセス・アデル・ポッシュ氏が、裁判所に自己破産を申し立てて事実上経営破綻したスペインの3DプリンターメーカーのBCN3Dを救済して事業継続するプランが進行している。

スペイン現地メディアの報道によると、フランセス・アデル・ポッシュ氏はカタルーニャのリェイダ工業団地内にあるBCN3Dの工業施設と事務所、主な生産設備などの資産を譲り受け、3Dプリンターメーカーとしての事業を継続するとしている。また、従業員も可能な限り継続して雇用するとしている。

フランセス・アデル・ポッシュ氏は、リェイダ大学とカタルーニャ工科大学で教鞭をとる大学教授で、スペインの3Dプリンティングサービス企業INTECH3Dの創業者。INTECH3Dは、これまでにヨーロッパのベンチャーキャピタルを中心に相当額の資金を調達している。

フランセス・アデル・ポッシュ氏によるBCN3Dの救済計画は、裁判所の許可が必用とされているが、仮に裁判所が許可した場合、BCN3Dの事業は継続する可能性が高くなる。

BCN3Dは、スペイン・バルセロナ第三商業裁判所に自己破産を申し立て、経営破綻した。自己破産の申し立てにより、現在BCN3Dの事業は全面的に停止している。