東証プライム上場のキーエンスが、ドイツの3DCADプラットフォーム運営のCADENASテクノロジーズAGを買収した。キーエンスのプレスリリースによると、キーエンスはCADENASテクノロジーズAGの発行済み株式の全株を取得し、完全子会社化する。なお、買収金額などの詳細については明らかにされていない。
CADENASテクノロジーズAGは1992年設立のドイツ企業。企業のエンジニアリングや購買部門を対象に、コストダウンを目的にしたCADデータマーケティングプラットフォーム事業を展開している。同社は本社があるドイツを中心に、ヨーロッパ、アメリカ、アジアを含むグローバルマーケットで事業を展開している。
キーエンスはプレスリリースで、CADENASテクノロジーズAGは今後のモノづくりに必要不可欠となる3DCADの分野において約1000万人のユーザーに対してプラットフォーム事業を展開しており、同社の技術はFA(工場自動化)における設計・シミュレーションのデジタル化に欠かせない重要な存在になっているとしている。
キーエンスによる買収後も、CADENASテクノロジーズAGは同じ社名およびブランドで事業を継続する予定。