ドイツの大手電機メーカーのシーメンスがアメリカの製造拠点に2億8500万ドル(約427億5000万円)を投資する。アメリカ現地メディアの報道によると、投資資金はテキサス州フォートワース工場とカリフォルニア州ポモナ工場の拡張や設備投資などに投じられる。設備投資にはAIデータセンターやアディティブ・マニュファクチャリング関連機器なども含まれるという。
シーメンスのローランド・ブッシュ社長兼CEOはプレスリリースで、「インダストリアルテックセクターはアメリカでの製造能力を拡充させるための基本であり、シーメンス以外の会社でそれができる会社はありません。(今回の投資により)インダストリージャイアントの大企業から中小企業まで、シーメンスは企業の未来のニーズに対応してまいります。我々はアメリカ製造業のイノベーションと能力を信じています」とコメントしている。
シーメンスは、最近アメリカでベンチャー育成ファンド「シーメンス・フォー・スタートアップス」を組成するなど、アメリカのアディティブ・マニュファクチャリングの領域でプレゼンスを拡げている。
シーメンスは1847年にベルリンで設立された老舗電機メーカー。情報通信、電力関連、交通・運輸、医療、防衛、生産設備、家電製品等の分野での製造およびシステム・ソリューション事業などを展開しており、世界的な電機メーカーとしてのポジションを確立している。