アメリカの著名エンジニアで経営者のエリック・シュミット氏が、カリフォルニア州ロングビーチに拠点を置くスタートアップ系ロケットメーカーのリラティビティ・スペースのCEOに就任する。現地メディアの報道によると、シュミット氏は、深刻な経営危機にあると噂されるリラティビティ・スペースに「相当額」の投資を行い、自ら経営者に就任することを決断したとされる。
リラティビティ・スペースは、「我々は引き続き我々のミッションを信じる強力な資本パートナーと協業を続け、プログラムの実現に向けて努力を続けてまいります」というコメントを発表したものの、シュミット氏についての言及はしていない。
リラティビティ・スペースに対してはシュミット氏に加えて、「ペイパルマフィアのドン」と呼ばれるピーター・シール氏や、IBMの元CEO兼会長のサム・パルミサーノ氏、アメリカ・フロンティアファンドのギルマン・ルーイCEOなども出資している。
エリック・シュミット氏は1955年生まれのドイツ系アメリカ人。プリンストン大学とUCバークレーを卒業後、パロアルト研究所、ベル研究所などを経てサン・マイクロシステムズへ入社、Java言語の開発などのプロジェクトを率いた。その後2009年から検索エンジン大手Googleの経営に携わり、2011年にGoogle(現アルファベット)の会長に就任した。