テキサス州に拠点を置くロケット用サーモプラスチック燃料製造のファイアーホーク・エアロスペース(Firehawk Aerospace)が、6000万ドル(約93億円)の資金調達に成功した。出資したのはベンチャーキャピタルの1789キャピタルを筆頭とする投資シンジケート。バリュエーションなどの投資の詳細については明らかにされていない。1789キャピタルは、次期米大統領ドナルド・トランプ氏がパートナーを務める会社として知られている。
ファイアーホーク・エアロスペースは、3Dプリンターでロケット用サーモプラスチック系固形燃料を製造している。サーモプラスチック系固定燃料は、液体燃料などに比べて造形が簡単で安全性に優れ、高いパフォーマンスを発揮できるとされている。
ファイアーホーク・エアロスペースの共同創業者でCEOのウィル・エドワーズ氏は、「ファイアーホーク・エアロスペースは、ロケット業界における3Dプリントロケット用燃料のスタンダードを作ってゆきます。それが我々が目指している唯一のゴールです」とコメントしている。
ファイアーホーク・エアロスペースは2020年設立。これまでに5回の資金調達で合計8830万ドル(約136億8650万円)の資金を集めている。同社へは防衛大手レイセオンなども出資している。