アメリカの大手3Dプリンターメーカーでニューヨーク証券取引所上場のスリーディーシステムズが、2024年度第3四半期決算の最終版を発表した。それによると、同社の同期間中の売上高は1億1290万ドル(約169億3500万円)で、前年同期の1億2380万ドル(約185億7000万円)から8.8パーセントのマイナスとなった。消耗品などの売上高が対前年比で10%程度増加したものの、3Dプリンター製品の売上高が減少したのが響いた。
セグメント別ではヘルスケアセグメントの売上高が5510万ドル(約82億6500万円)で、対前年比で5%のプラスとなった。歯科医療セグメントやパーソナルヘルスケアソルーション関連売上高が伸長し、売上増加に貢献した。
経常収支は1億7860万ドル(約267億9000万円)の赤字で、EBITDA(利子、税、減価償却前収益)も1430万ドル(約21億4500万円)の赤字だった。売上の減少とコストの増加が直撃した結果となった。
スリーディーシステムズのジェフリー・グレイブスCEOは、スリーディーシステムズは引き続きグローバルのオペレーティングコスト削減計画を実行しており、キャッシュを含めた収支の黒字転換を図っていると説明している。
スリーディーシステムズの2024年度通年の売上見通しは、4億4000万ドル(約660億円)から4億5000万円(約675億円)程度と見られている。