コロラド州に拠点を置くロケットエンジン製造ベンチャー企業のUrsa Major(アーサ・メジャー)が、アメリカの非営利ベンチャー育成団体のアメリカ・メイクスから400万ドル(約6億円)のロケットエンジン開発資金を獲得した。Ursa Majorは、獲得した資金を現在開発中の液体燃料用ロケットエンジンと固体燃料用ロケットエンジンの開発に投じるとしている。
Ursa Majorによると、両エンジンはいずれも主要パーツをVelo3Dのメタル3Dプリンターで製造しており、完成後アメリカ国立防衛製造・マシニングセンターに納入されるという。
Ursa Majorのニック・ドーセットCOOは、「アメリカ・メイクスは過去三年間に渡って我々の信頼できるパートナーとして協力をしてくれました。ヤングスタウンにある我々の先端マニュファクチャリング施設で高品質でスケーラブルなエンジンの製造に大きく役立ってくれました。次のステップは防衛と航空宇宙のセクターでの我々のエンジンの利用をさらに広げることです」とコメントしている。
Ursa Majorは2015年設立。これまでにアメリカ空軍に複数のロケットエンジンを供給してきたほか、民間企業にもロケットエンジンを提供している。