オーストリアのマイクロ3Dプリンティング企業のアップナノ(UpNano)が、シリーズA投資で700万ユーロ(約11億3400万円)の資金調達に成功した。出資したのはグランドンファンズ、ノヴァキャピタル、IGOイノベーションなどをメンバーとする投資シンジケート。バリュエーションなどの投資の詳細については明らかにされていない。
アップナノは、調達した資金を自社製品の2PP3Dプリンティング市場でのシェア拡大などに投じるとしている。
アップナノに投資したグランドンファンズのマネージングディレクター、マーカス・ヤンドリニティッシュ氏は、「アップナノへの投資により、オーストラリアでもっともイノベーティブな企業の一社に参加することができました。アップナノは、すでに大学での研究開発時代から市場をリードしてきており、これから市場に本格的参入してグローバルなディストリビューションモデルを構築するフェーズに入っています」とコメントしている。
アップナノは2018年設立のオーストリア・ウィーンに拠点を置くベンチャー企業。マイクロ3Dプリンティングアプリケーション用のハイリゾルーション3Dプリンターを開発している。同社の3Dプリンターはオーストリアに加えて、上海、東京、米マサチューセッツ州ケンブリッジなどの営業拠点でも販売されている。