イスラエル・シンガポールの3Dバイオプリンティング企業で米NASDAQ上場のステークホルダー・フーズが、冷凍食品メーカーのボンダー・フーズから大口注文を受注したとして話題になっている。アメリカ現地メディアの報道によると、ステークホルダー・フーズは、ボンダー・フーズが現在開発中の代替魚肉を使った新冷凍食品メニュー用に、相当数のホワイトフィッシュとサーモンの代替肉を供給する。
ステークホルダー・フーズのアリク・カウフマンCEOは、「ボンダーフードから我々にとってのマイルストーンとなる大口注文の第一弾を受注できたことにエキサイトしています。これにより、我が社の2024年度の売上予定額の相当額を確保することができました。また、製造能力をフルスケールにアップグレードすることも可能になります。これからも世界的な食品メーカーとのコラボレーションを行い、市場をさらに広げてゆく予定です」とコメントしている。
ステークホルダー・フーズは、イスラエルのレホヴォトにデモンストレーションセンターを開設するなど、自社製品の市場投入を本格化している。ステークホルダー・フーズは、主に生細胞を培養したバイオインクをベースに牛肉や魚肉などの代替肉を3Dプリントしている。同社は、今年2024年からアメリカ市場において自社製品の本格的な販売を開始している。