デスクトップメタルの株主がナノ・ディメンションとの合併を承認

アメリカの3Dプリンターメーカーでニューヨーク証券取引所上場のデスクトップメタルの株主が、イスラエルのエレクトロニクス3Dプリンターメーカーのナノ・ディメンションとの合併を承認した。アメリカ現地時間の2024年10月3日に開催されたデスクトップメタルの臨時株主総会には、発行された3300万株の株主の60%が出席し、ナノ・ディメンションとの合併に賛成する株主が96%に達した。これにより、ナノ・ディメンションはデスクトップメタルの発行済み株式の相当数を取得し、完全子会社化する。

ナノ・ディメンションはデスクトップメタルの買収とは別に、別の3Dプリンターメーカーでニューヨーク証券取引所上場のマークフォージドの同様のスキームによる買収を進めている。ナノ・ディメンションによるデスクトップメタルとマークフォージドの買収が完了すれば、年間の売上規模で3億4000万ドル(約489億6000万円)の3Dプリンターメーカーが新たに誕生することになる。

デスクトップメタルの創業者でCEOのリュック・フュロップ氏は、「デスクトップメタルとナノ・ディメンションの合併を株主が承認してくださったことに安堵しています。我々の株主は長い間我が社を支えてくださった安定株主で、常に取締役会をバックアップしてくださいました」と感謝の意を表している。