ケヴィン・カッセカート氏が、スタートアップ系メタル3Dプリンティング企業のヴァルカンフォームズの新CEOに就任した。同時にジェイ・マーティン氏も同社社長に就任した。
ケヴィン・カッセカート氏は、2012年から2020年までイーロン・マスク氏率いるEVメーカーのテスラに在籍し、ピープル・プレイシス担当副社長やインフラストラクチャー開発担当ディレクターなどを務めた。テスラのEV用スーパー充電ステーションを全米レベルで整備するなど、草創期のテスラ成長の一役を担った。同氏はまた、テスラの巨大工場メガファクトリーの建設にもコミットした。テスラ退社後はレッドウッド・マテリアルズのCOOに招聘され、同社のリチウムイオンバッテリーの循環型サプライチェーン構築などをリードした。
ヴァルカンフォームズの共同創業者で取締役のジョン・ハート氏は、「ケヴィンは我が社に類まれな経験を持ち込み、そのリーダーシップはヴァルカンフォームズのイノベーティブプロダクションをさらにスケールしてくれることでしょう」歓迎のコメントを表明している。
ヴァルカンフォームズは、マサチューセッツ工科大学発のスタートアップ企業で、独自開発したレーザー・パウダーベッドフュージョンベースのメタル3Dプリンターを開発している。同社のメタル3Dプリンターは、最大2メガワットの出力が可能で、競合製品よりも高速で高品質の造形が可能としている。