イスラエルのエレクトロニクス3DプリンターメーカーでNASDAQ上場ののナノ・ディメンションが2024年度第2四半期決算を発表した。それによると、同社の同期間中の売上高は1500万ドル(約22億500万円)で、前年同期の1470万ドル(約21億6090万円)から微増し、過去最高となった。経常収支は4430万ドル(約65億1210万円)の赤字で、前年同期の940万ドル(約13億8180万円)の赤字から大幅に増加した。
調整後EBITDAは1610万ドル(約23億6670万円)の赤字で、前年同期の2350万ドル(約34億5450万円)の赤字から改善した。
投資家向けアーニングスコールで、ナノ・ディメンションのヨアヴ・スターンCEOは、「もっとも重要なことは、キャッシュと収益を黒字に保つことです。今四半期のキャッシュバーンはマイナス3100万ドル(約45億5700万円)からマイナス1100万ドル(約16億1700万円)へと劇的に改善しました。キャッシュフローの完全な黒字化まで64%を達成した計算です。ポジティブキャッシュフロー実現まであと少しです」とコメントしている。
ナノ・ディメンションは現在、アメリカの3Dプリンターメーカーのデスクトップメタルに対する株式公開買付を行っており、同社に最大で1億8000万ドル(約264億円)の負担を強いると見られている。