アメリカの大手3Dプリンターメーカーでニューヨーク証券取引所上場のスリーディーシステムズが、2024年度第1四半期決算を発表した。それによると、同社の同期間中の売上高は1億939百万ドル(約160億8033万円)で、前年同期比で15.1%のマイナスとなった。主力の工業ソリューション関連売上高が5750万ドル(約84億5250万円)と前年同期比で20.7%の大幅なマイナスになったのに加えて、ヘルスケア関連売上高も4540万ドル(約66億7380万円)のマイナスとなったことなどが響いた。
経常収支も1600万ドル(約23億5200万円)の赤字だった。
スリーディーシステムズのジェフリー・グレイブスCEOは、「第1四半期は、マクロ経済の非友好的な圧力と、地政学的なコンディションをまともに反映する結果となりました。特にハードウェアの3Dプリンターの売上高はユーザーの投資心理と直結しているだけあって、大きなダメージを受けました」と説明している。
2024年3月末時点のスリーディーシステムズが保有している現金及び現金相当資産の合計残高は2億12000万ドル(約311億6400万円)で、2023年3月末時点からの一年間で約1億195万ドル(約175億6650万円)減少した。