アメリカの代替肉メーカーでNASDAQ上場のビヨンド・ミートが、債権者集団と債務リストラクチャリング計画の協議を開始した。アメリカの大手経済紙ウォールストリートジャーナルが報じたところによると、ビヨンド・ミートの社債や転換社債などの債務は今日までに総額11億ドル(約1727億円)に達しており、債権者の中にはビヨンド・ミートの返済能力を危ぶむ者も出てきているという。
ビヨンド・ミートはオペレーティングキャッシュがマイナスの状態が続いており、2022年度の一年間で4億ドル(約628億円)のキャッシュを失ったと見られている。
別の現地メディアのインタビューに対し、ビヨンド・ミートのイーサン・ブラウンCEOは、ビヨンド・ミートは第四世代となる代替肉製品の新シリーズをリリースしており、今後オペレーティングキャッシュがプラスに転じる見込みだとしている。また、今年2024年の見通しについては、「2024年は、我々がサステナブルで利益が確保できる年に転換できる重要な一年になる」とのコメントを寄せている。
ウォールストリートジャーナルの報道を受けて、NASDAQで取引されているビヨンド・ミートの株は、IPO後最安値となる一株6.13ドルにまで下落している。