MIT発のスタートアップ企業がシリーズA投資で700万ドルの資金調達に成功

米マサチューセッツ工科大学(MIT)発のスタートアップ企業が、シリーズA投資で700万ドル(約10億8500万円の資金調達に成功した。資金調達に成功したのはラピッド・リキッド・プリント(Rapid Liquid Print)社。同社は調達した資金を生産能力拡大や社員の拡充、ビジネスエアリアの開拓などに投じるとしている。

出資したのはドイツの大手自動車メーカーBMWグループ傘下の投資企業HZGグループを含む投資シンジケート。BMWiベンチャーズ、MMカタリストファンドなども含まれている。

ラピッド・リキッド・プリントの共同創業者でCEOのシェンディ・カーンニザン氏は、「我々のテクノロジーの可能性を理解し、我々のトラックレコードをさらに発展させてくれる素晴らしい投資家から投資を受けることができました。投資家と一緒になってラピッド・リキッド・プリントのテクノロジーを次のレベルへ引き上げてまいります」とコメントしている。

ラピッド・リキッド・プリントは、独自開発したジェル・サスペンション3Dプリンティング技術をベースにした3Dプリンターを製造している。同社のジェル・サスペンション3Dプリンターは自動車部品や医療機器のパーツなど、幅広い用途に活用されている。ジェル・サスペンション3Dプリンティングはフレキシブルで堅牢な造形が可能で、従来型のFDM3Dプリンターよりも柔軟で精密なモノづくりが可能とされている。