米カリフォルニア州バークレーに拠点を置くマニュファクチャリング・サービスビューローのARRIS Compositesが、3400万ドル(約52億7000万円)の資金調達に成功した。出資したのはボッシュ・ベンチャーズ、ゼブラ・テクノロジーズなどの投資企業を含む投資シンジケート。バリュエーションなどの詳細については明らかにされていない。
資金調達について、すでにARRIS Compositesへ出資しているSTエンジニアリングのジェフリー・ラム・コマーシャルエアロスペース担当社長は、「コンポジット素材を航空宇宙アプリケーションで活用することで、軽量化と強靭性、耐久性と環境上のサステナビリティのすべてが手に入ります。ARRIS Compositesが開発した各種のコンポジット素材により、STエンジニアリングは様々なイノベーティブなアプリケーションを生み出しています」とコメントしている。
ARRIS Compositesに対しては、日本の中央可鍛工業株式会社が2021年に200万ドル(約3億1000万円)を出資している。ARRIS Compositesへの投資について中央可鍛工業株式会社は、同社のネットシェイプ(net shape=切削等の後加工を必要としない状態)で軽量かつ高強度な製品の量産を可能とする、先進性のある新しい造型技術を有する点を評価したと説明している。