アメリカの大手3Dプリンターメーカーのストラタシスが、カリフォルニア州サンタクララに拠点を置く3Dプリンティング企業のAREVOのカーボンファイバー3Dプリンティング資産を買収したと現地のメディアが報じている。
ストラタシスのチーフ・インダストリアル・ビジネスオフィサーのリッチ・ギャリティ氏は、「我々が買収したテクノロジーは、FDMによるパーツ製造により多くの選択肢を与えることになるでしょう。そして、それは我々の既存のお客様にとっても大きなメリットがあります。今回の投資は、我々が行っているオーガニックおよび非オーガニックのアプリケーション開発に必要不可欠なものです。特に我々のマニュファクチャリング関連のお客様にとって大きなバリューになることでしょう」とコメントしている。
AREVOの3Dプリンティングプラットフォーム「アクア」は、ロボットアーム式のレーザー3Dプリンターで、最大1立方メートルの造形物をプリントできる。素材はPEEKなどのハイエンド・エンジニアリングプラスチックや、カーボンファイバー複合素材などが利用できる。
AREVOは2013年設立。シリコンバレー発の本格的3Dプリンティング・スタートアップ企業として創業当初よりベンチャーキャピタルなどの注目を集めている。同社には日本のAGCも出資している。