カリフォルニア州キャンプベルに拠点を置く大型メタル3DプリンターメーカーのVelo3Dが2023年度第3四半期決算を発表した。それによると、同社の同期間中の売上高は2240万ドル(約33億6000万円)で、前年同期の1780万ドル(約26億7000万円)から25.8%のプラスとなった。製品販売単価の上昇などが売上高増加をもたらした。
経常収支は、非GAAP(米国標準会計基準)ベースで1890万ドル(約28億3500万円)の赤字で、調整後EBITDAも1630万ドル(約24億4500万円)の赤字だった。
経常収支を黒字転換させるために、Velo3Dは来年2024年度にかけて従業員20%削減などを主旨とするリストラクチャリング計画を実行する。また、一連の研究開発プロジェクトの見直しとスクラップアンドビルドを行い、2023年度第4四半期中に非GAAPベースのオペレーションコストを最大で10%削減する。
2023年度第4四半期および2024年度通年の業績見通しについてVelo3Dのベニー・ビュラーCEOは、「新たに策定したゴートゥマーケット戦略は、より洗練された営業プロセスとマーケットへのフォーカスをさらに強固にしてくれるでしょう。また、営業のバックログを増加させ、2024年度の成功へむけてのパイプラインとして機能してくれるでしょう」と説明している。