アメリカの代替肉メーカーでNASDAQ上場のビヨンド・ミートが、2023年度第1四半期決算を発表した。それによると、同社の同期間(2023年1月2日~4月1日)の売上高は9220万ドル(約124億4700万円)で、前年同期比で15.7%のマイナスとなった。経常収支は5900万ドル(約79億6500万ドル)の赤字で、前年同期の1億ドル(約135億円)から改善した。調整後EBITDA(利子・税・減価償却前利益)は4580万ドル(約61億8300万円)の赤字で、前年同期の7890万ドル(約106億5150万円)の赤字から改善した。代替肉の販売単価の減少と需要の低下、および海外売上高におけるドル高による為替差損などが売上高を押し下げる形となった。
売上高の内訳では、アメリカ国内の小売販売が前年比で35.3%のマイナスとなり、全体の足を引っ張った。また、アメリカ国内の飲食店向け売上高は5.3%のマイナスとなった。一方、海外の飲食店向け売上高は99.8%の大幅なプラスとなった。
ビヨンド・ミートの社長兼CEOのイーサン・ブラウン氏は、「昨年我々はビヨンド・ミートをキャッシュフローポジティブに転換し、そしてサステナブルな長期成長軌道に乗せるという決意を新たにしました。2023年度第1四半期においては、そうした我々の戦略を遂行する強力なプログレスを目にすることができました。特にキャッシュフローと経常収支が前年比で大きく改善しています」とコメントしている。