米コロラド州エリーに拠点を置く大型メタル3Dプリンティングサービスビューローのフォーティアス・メタルズが、ドイツのベンチャーキャピタルのアディティブ・マニュファクチャリング・ベンチャーズ(AMベンチャーズ)から200万ドル(約2億7000万円)のシード資金を調達した。バリュエーションなどの投資の詳細は明らかにされていない。
フォーティアス・メタルズは、独自開発したロボットアーム型大型3Dプリンターを使い、メタルワイヤーを溶接して各種のパーツなどを製造している。フォーティアス・メタルズの3Dプリンターは、特に溶接が困難なパーツづくりなどに用いられている。
フォーティアス・メタルズのジェフ・リンツCEOは、「我々が独自開発した6061アルミニウム溶接ワイヤーを使うことで、従来からよく発生していた「ホットクラッキング」の問題を解決することができます。我々のお客様にそのベネフィットをご提供できることを今から楽しみにしています。特にコロラド州に拠点を置く数多くの航空宇宙関連のお客様から多くの期待を集めています」とコメントしている。
アディティブ・マニュファクチャリング・ベンチャーズは、2013年にドイツのハイエンドメタル3DプリンターメーカーのEOSの創業者、ハンス・ランガー氏が設立したベンチャーキャピタル。これまでにドイツ、オーストリア、アメリカ、スイス、スウェーデン、オーストラリアの17社のアディティブ・マニュファクチャリング関連スタートアップ企業に投資している。同社は今年2022年7月に1億ユーロ(約140億円)規模のVCファンドを組成している。