米バイデン政権が3Dプリンティング産業振興政策を発表

米バイデン政権が3Dプリンティング産業振興政策を発表して話題になっている。「アディティブ・マニュファクチャリング前進プログラム」と名づけられた振興政策は、前のオバマ政権が実施した「アメリカ・メイクス」と同様にアメリカ国内でアディティブ・マニュファクチャリング産業の育成と拡大を目指すもの。アメリカ政府に加え、GEアビエーション、ハネウェル、ロッキードマーティン、レイセオン、シーメンスエナジーなどの民間企業も参加する。

「アディティブ・マニュファクチャリング前進プログラム」では、主にアメリカの中小企業を対象に、3Dプリンターなどを導入するための資金を貸し付けたり、実際に導入するための支援プログラムなどを提供する。また、アメリカ中小企業庁と共同で、3Dプリンターなどの導入資金をSBA504ローンプログラムを通じて貸し付ける。SBA504ローンプログラムは、貸付金の最大85%をアメリカ中小企業庁が債務保証する。

また、米国立オークリッジ研究所に、新たに3Dプリンティング関連技術開発のための研究センターを開放する。

さらに、「アディティブ・マニュファクチャリング前進プログラム」に参加する民間企業から、中小企業に対する3Dプリンティング技術の導入支援なども行う。