ドイツの大手総合メーカーのシーメンスと、イタリアの3DプリンターメーカーのRobozeが戦略パートナーシップ契約を締結した。発表によると、両者はエネルギー、モビリティ、航空宇宙の産業ユーザーに対し3Dプリンティング導入のためのワークフローを共同で開発する。
シーメンスのアディティブ・マニュファクチャリング・ビジネスマネージャーのティム・ベル氏は、「Robozeと共同で、主に製造業のユーザーに対してプロダクションキャパシティを拡大する支援を行います。ARGO500シリーズが象徴するように、Robozeの3Dプリンティング技術は突出しています。このプロジェクトの一員となれることに興奮しており、製造業の未来を共に目撃できることを嬉しく思っています」とコメントしている。
シーメンスはドイツ・バイエルン州ミュンヘンに拠点を置く総合メーカー。電信、電子機器の製造業に端を発し、これまでに情報通信、交通、防衛、家電などの分野で製品を開発・提供している。
Robozeは2013年設立、イタリアのバーリに拠点を置く3Dプリンターメーカー。航空宇宙や自動車などの業界ユーザーを中心にユーザーを増やしている。RobozeのARGO500 3Dプリンターは、500mm X 500mm X 500mm の造形サイズを持つFDM方式の3Dプリンターで、PEEK、ULTEM、AM9085F、カーボンPAなどのエンジニアリングポリマーを素材に造形出来る。