世界的なフォーミュラEレーサーのルーカス・ディ・グラッシが、イタリアの3DプリンターメーカーのRobozeへ投資する。関係者によると、投資の詳細については明らかにされていないものの、ディ・グラッシは相当額の投資を行うという。
ディ・グラッシは100%電気自動車で行われるフォーミュラEのプロモーターとして知られている。同氏はこれまでにフォーミュラEの大会で12回の優勝と36回の入賞を果たしている。同氏はまた、複数の電気自動車関連企業へ投資しているほか、国連のクリーンエア大使を務めている。
ディ・グラッシ氏は、「私の長期的なビジョンは、最先端の技術を活用してより良い世界を作ることです。Robozeの3Dプリンティングテクノロジーは製造業における革命的なアプローチであり、地球全体にとっての革新的技術です。モノづくりを非中央集権化し、あらゆるモノをよりサステナブルに作り変えてくれます」とコメントしている。
Robozeには、これまでに複数のベンチャーキャピタルなどが投資しているほか、GEアビエーション社長のサンドロ・ド・ポリ氏や、NASA出身の宇宙工学エキスパートのスティーブン・ゴンザレズ氏なども投資している。
Robozeは2013年設立、イタリアのバーリに拠点を置く3Dプリンターメーカー。航空宇宙や自動車などの業界ユーザーを中心にユーザーを増やしている。RobozeのARGO500 3Dプリンターは、500mm X 500mm X 500mm の造形サイズを持つFDM方式の3Dプリンターで、PEEK、ULTEM、AM9085F、カーボンPAなどのエンジニアリングポリマーを素材に造形出来る。