オーストラリアのバイオ3Dプリンターメーカーが2500万ドル(約28億7500万円)の資金調達に成功して話題になっている。シリーズB投資での資金調達を行ったのはインベンティア社。投資したのはオーストラリア最大のベンチャーキャピタルのブラックバード・ベンチャーズを筆頭とする投資シンジケート。バリュエーションなどの投資の詳細は明らかにされていない。
インベンティアは、調達した資金をアメリカオフィスの開設や、スタッフの増員などに投じるとしている。
インベンティアのフリオ・リベイロCEOは、「今回のラウンドの資金調達は、インベンティアにとって極めて重要なマイルストーンです。我々をスケールアップし、がん治療薬の開発や、その他の新薬の開発へのアプローチが確保できます」とコメントしている。
インベンティアのバイオ3Dプリンター「ラストラム」は、競合機種よりも高速で3D細胞モデルをプリントできるとしている。インベンティアによると、ラストラムは1000の3D細胞モデルをわずか6時間でプリントできるという。ラストラムは、これまでにオーストラリア、アメリカ、ヨーロッパの20の大学の研究室に導入されている。また、ファイザーなどの大手製薬メーカーにも採用されている。