イスラエルのエレクトロニクス3Dプリンターメーカーのナノ・ディメンションが、イギリスのインクジェットソフトウェア開発・インクジェットサービスプロバイダーのグローバルインクジェットシステムズを買収した。買収金額は1810万ドル(約20億8150万円)で、オプションで1070万ドル(約12億3050万ドル)が支払われる。
ナノ・ディメンションのヨアヴ・スターンCEOは、「この合併により、グローバルインクジェットシステムズが持つイノベーティブな製品ラインナップがナノ・ディメンションに加わることになります。我々のマーケットネットワークを活用することで、グローバルインクジェットシステムズの販路と顧客基盤をさらに拡張させることができます。これは、両社にとってのウィンウィンのディールです。両社の力とリソースを統合することで、成長スピードをかつてないペースに引き上げることが可能になります」とコメントしている。
ナノ・ディメンションは、2020年に米NASDAQに上場し、相当の資金を調達している。同社はこれまでに、スイスのAI開発企業ディープキューブや、イスラエルのマイクロ3Dプリンターメーカーのナノファブリカを買収している。
ナノ・ディメンションは2012年設立。イスラエルのネス・ジオナに拠点を置き、PCB3Dプリンティング技術をベースにした電子基板製造用3Dプリンター「ドラゴンフライ20203Dプリンター」を製造している。