デスクトップメタルがメタ・アディティブを買収

アメリカの3Dプリンターメーカーのデスクトップメタルが、イギリスのバインダージェット3Dプリンターメーカーのメタ・アディティブを買収した。買収金額などの詳細については明らかにされていない。

メタ・アディティブは2019年設立。リバプール大学のスピンアウト企業として誕生し、主にメタルパウダーやセラミックパウダーを使ったバインダージェット3Dプリンターを開発している。同社は、これまでにイギリス政府が組成した英国スマート基金から120万ポンド(1億7400万円)の資金を調達していた。

メタ・アディティブの買収について、デスクトップメタルの創業者兼CEOのリック・フュロップ氏は、「メタ・アディティブが開発したオーガノメタリックのバインダーと基礎素材は極めて画期的です。この革命的なバインダーはパーツの製造時のシュリンクを防ぎ、特に大型のパーツの製造時に大きな威力を発揮します。歩留りも改善するため、最終的にはコスト削減に繋がるでしょう」とコメントしている。

デスクトップメタルは近年、大型の企業買収を繰り返している。直近ではドイツのハイエンド3DプリンターメーカーのExOneの買収を完了し、完全子会社化している。