ナノ・ディメンションがスイスのAI開発企業のディープキューブを買収

イスラエルのエレクトロニクス3Dプリンターメーカーのナノ・ディメンションが、スイスのAI開発企業のディープキューブを買収する。買収金額は7000万ドル(約77億円)で、4000万ドル(約44億円)の現金と、3000万ドル(約33億円)のナノ・ディメンションの米国預託株式で支払われる。

ディープキューブは2018年設立。スイス・ヴォー州アワシャレーに拠点を置き、医療画像解析用マシンラーニングプラットプラットフォームなどを主に開発している。また、大学や企業などの研究機関向けビッグデータ解析サービスなども提供している。

ディープキューブの共同創業者でCTOのエリ・デービッド氏は、「今回のナノ・ディメンションによる我が社の買収は、我々にとって非常にエキサイティングな機会となりました。我々のAIテクノロジーが、ナノ・ディメンションのユニークな技術的エッジと融合し、インダストリー4.0を現実のものに出来るからです」とコメントしている。

ナノ・ディメンションは2012年設立のベンチャー企業。イスラエルのネス・ジオナに拠点を置き、PCB3Dプリンティング技術を用いて電子基板製造用3Dプリンタードラゴンフライ20203Dプリンターを製造している。同社は2020年に米国NASDAQに上場している。